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「端末に触れず片手で操作」新アップルウオッチの未来感

石野純也・ケータイジャーナリスト
ダブルタップジェスチャーに対応したApple Watch Series 9
ダブルタップジェスチャーに対応したApple Watch Series 9

  9月に発売したアップルウオッチの最新モデル「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」が、端末に触れることなく片手だけで操作ができる「ダブルタップのジェスチャー」に対応した。

 ここで言うダブルタップとは、親指と人さし指の指先を素早く2回、くっつけたり離したりする動作だ。アップルウオッチを着けているほうの手でこの動作をすることで、電話に出たり、メッセージの画面をスクロールさせて音声で返信したりできる。新モデル最大の特徴であり、テレビCMなどでも大々的にアピールされている。

 この機能や新OS「watchOS 10」の開発を率いたのが、Apple Watchプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、スタン・イング氏だ。このほどインタビューに応じ、開発の狙いを語ってくれた。

設計哲学は変わらず

 イング氏によると、初代アップルウオッチを発売した2015年から、大きなコンセプトは変わっていないという。

 「当初からアップルウオッチの設計哲学は、情報とつながり続け、アクティブに過ごし、健康を保つためのウエアラブルデバイス(身に着けられる機器)を作ることでした。いずれの分野でも、約9年で飛躍的な技術革新が起こっていますが、設計哲学は変わっていません」

 一方で技術革新によってできることは大きく広がっている。新機能のダブルタップジェスチャーもその一つだ。

 一般的なスマートウオッチは、片方の手に装着し、もう一方の手で操作する。そのため、荷物を持っていたり、電車でつり革につかまっていたりすると、着信や通知に反応するのが難しくなる。端末を装着しているほうの手だけを使うダブルタップのジェスチャーは、こうした状況を解決するためのものだ。もともとアップルウオッチは、…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。