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「来年は上位に」 初の全国、大きく成長 支援学校フットサル部

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河村拓監督(左端)と共にボールを追う選手たち=富山市坂本の富山県立富山高等支援学校で2023年10月30日、青山郁子撮影 拡大
河村拓監督(左端)と共にボールを追う選手たち=富山市坂本の富山県立富山高等支援学校で2023年10月30日、青山郁子撮影

 2013年、北陸初の軽度知的障害者を対象として開校した富山県立富山高等支援学校(富山市坂本)のフットサル部が11月、初めて全国大会に出場した。結果出場12校中8位だったが、スポーツを通じて成長する選手の姿に、指導陣も驚きを隠せない。部員11人の軌跡を追った。【青山郁子】

 障害者のフットサルは、英国やスペインなど欧米で盛んで、日本でもJリーグが15年からワーキンググループを作り、先進国から講師を招へいするなどして指導者の養成や普及拡大に注力。14年のワールドカップでは4強入りの実績もある。昨年には初の全国特別支援学校フットサル大会が札幌市で開催され、北信越地区は石川県立いしかわ特別支援学校が出場した。

 富山高等支援学校では、開校とほぼ同時にフットサル部が創部され、現在は11人が毎日約1時間、練習に汗を流す。指導陣も充実しており、昨年教頭として赴任した河浦一成ヘッドコーチ(57)は、全国に12人しかいない日本サッカー協会の障がい者サッカー指導者養成インストラクターの資格を持つ。試合の局面に即したプログラムを作り、選手が動きを習得しやすいよう反復動作に力を入れる。「勝利には選手のモチベーションが大切で、勝ちたいという気持ちを刺激するよう心がけている」という。

 また、河村拓監督(33)もサッカー経験者で、大学時代はフットサルサークルに所属。6年前に赴任して以降、障害者の選手たちに伝わるようにかみ砕いた言葉で細かく指示したり、一緒にプレーすることで見本を示したりしながら、強化してきた。

 チームは昨年も全国大会予選に出場したが敗退。全員が悔しい思いを味わい、「次こそは全国大会に出場する」という目標に向けて夏の猛暑の中での練習も全員で耐え抜いた。その成果は今年の北信越予選で遺憾なく発揮され、4校の総当たり戦では3戦全勝。念願の全国大会の切符をつかんだ。

 4日に福岡県で開催された全国大会では、8位に終わったものの、予選、順位決定リーグ戦ともに1勝ずつ挙げた。選手たちは「来年は上位進出する」という次の目標を持ったという。河浦ヘッドコーチは「フットサルが人を育てる力の大きさを感じた。これからも選手の夢の実現に向けてサポートを続けたい」、河村監督は「今回の全国大会出場をきっかけに生徒には自信を持ってほしいし、卒業してもずっと続けてほしい」と話した。

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