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大阪・富田林2歳放置死 祖母の知人が起訴内容否認、無罪主張

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小野優陽ちゃんが置き去りにされた集合住宅一室のベランダ=大阪府富田林市で2022年6月30日午前8時39分、山崎一輝撮影 拡大
小野優陽ちゃんが置き去りにされた集合住宅一室のベランダ=大阪府富田林市で2022年6月30日午前8時39分、山崎一輝撮影

 大阪府富田林市で2022年、自宅に置き去りにされた小野優陽(ゆうは)ちゃん(当時2歳)が熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた無職、桃田(ももだ)貴徳被告(52)の裁判員裁判の初公判が16日、大阪地裁堺支部で始まった。桃田被告は起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 起訴状によると、桃田被告は、優陽ちゃんの祖母の小野真由美被告(47)=保護責任者遺棄致死などの罪で起訴=と共謀。22年6月27~29日、富田林市の自宅で同居の優陽ちゃんの手足を粘着テープで縛ったうえで、四方に板を張り付けたベビーサークルに放置し、食事や水分の補給、室温の管理をせずに熱中症で死亡させたとされる。

 初公判で桃田被告は、真由美被告とは事件前に内縁関係や同居を解消し、優陽ちゃんの保護責任者には当たらないと主張。そのうえで「ベビーサークル内は一番安全な場所。置き去りにしていない」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で、輪ゴムを誤飲するなどした優陽ちゃんを両被告が疎んじて手足を縛るようになり、外泊の際はサークル内に閉じ込めていたと指摘した。

 大阪府警によると、優陽ちゃんは父親の家庭内暴力に伴って真由美被告に引き取られ、事件当時は両被告らと5人暮らし。両被告は同27日からユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)近くのホテルに連泊していたという。

 桃田被告の判決は12月13日。真由美被告の公判は分離され、今後開かれる。【高木香奈、鈴木拓也】

大阪・富田林の2歳児熱中症死事件の主な経緯 拡大
大阪・富田林の2歳児熱中症死事件の主な経緯

事件後、市が対応職員倍増

 事件を巡っては、行政が十分な対応をしていなかったことが問題視された。

 府の報告書によると、真由美被告に引き取られた優陽ちゃんが2020年6月、入浴中に溺れて一時心肺停止となる出来事があり、虐待リスクのある家庭として府の児童相談所が関わるようになった。それ以降は重大な事案は起きなかったため、市は同10月、児相から対応を引き継いだ。

 市はその後、保育園での確認などにより優陽ちゃんの顔や体のあざなどに関する情報を計8回把握していたが、虐待リスクの評価を引き下げていた。また真由美被告から事件の2カ月前、優陽ちゃんの発育状況に関する悩みを相談されていた。

 こうした状況を踏まえ、報告書は市の判断の甘さを指摘。児童養護施設への入所も含めて支援計画を検討する必要があったとしている。児相に対しても、市への積極的な指導や助言が必要だったと注文を付けた。

 市は事件後、児童虐待の相談対応に当たる職員を8人から16人に増員。職員の専門性を向上させるための研修を実施するなど再発防止に取り組んでいる。【高木香奈】

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