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青嵐の旅人

天童荒太さんの初の新聞連載小説。幕末・明治の激動期を、中央ではなく地方から、市井の人々の視点で見つめる物語です。

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青嵐の旅人

/290 天童荒太 高杉千明・画

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 振り向くと、さっきまで晋作たちが遊んでいた宿屋を捕方(とりかた)たちがぐるりと囲んでいる。

「勇兄さんと澄香ねえさんが、座敷でお二人のふりをして、オトリとなっています」

 救吉が、晋作に伝えた。

 修験者たちが急な上り坂をのぼりはじめ、おへんろたちが続き、さらに晋作の一行がついてゆく。すぐに、おうのが音(ね)を上げた。

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