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不安抱えた若手も起用 勝利と育成両立するJFE西日本 日本選手権

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【西部ガス-JFE西日本】力投するJFE西日本の先発・大石=京セラドーム大阪で2023年11月15日、中川祐一撮影 拡大
【西部ガス-JFE西日本】力投するJFE西日本の先発・大石=京セラドーム大阪で2023年11月15日、中川祐一撮影

第48回社会人野球日本選手権大会(15日・京セラドーム大阪)

◯JFE西日本3―1西部ガス●

 目の前の試合に勝つためには、過去の実績がある選手を使うのが定石だろう。だが、未来も勝つためにはあえて若手を起用し、成長を促さなければいけない。

 「勝利」と「育成」を両立させるのは難しいが、JFE西日本はそのバランスを絶妙に保ち、8強入りをつかんだ。社会人野球2大大会で初先発に抜てきされた入社2年目の大石将斗が、七回途中1失点と好投したのだ。

 JFE西日本と西部ガスは常日ごろから親交が深く、練習試合の対戦機会が多い。言わば互いに丸裸。そんな状況で、内田聡監督が先発に選んだのはよりによって、西部ガスとの対戦成績が良くない大石だった。

 頭にあったのは「来年の都市対抗予選を見据えて」という目先にこだわらない考え。だが、成算もあった。「あの変化球ならある程度はもつのでは」と、大石の得意球チェンジアップにかけた。

【西部ガス-JFE西日本】五回裏に先制点を挙げ、盛り上がるJFE西日本の選手ら=京セラドーム大阪で2023年11月15日、中川祐一撮影 拡大
【西部ガス-JFE西日本】五回裏に先制点を挙げ、盛り上がるJFE西日本の選手ら=京セラドーム大阪で2023年11月15日、中川祐一撮影

 偶然の産物だが、これが西部ガスの裏をかく形になった。先発と読んでいたのは、津山裕希か筒井恒匡というエース格2人のいずれかだった。「(大石の)データはあったけど、準備は……」と西部ガスの井手隼斗は吐露する。

 当の大石は「西部ガスのイメージはあまり良くなかった」と不安を抱えていたが、苦い経験から学んで、モデルチェンジした。かつては最速150キロの速球でグイグイと押していたが反省。「丁寧に行こう」と球速よりもキレや制球を重視した。加えて、内田監督が見込んだチェンジアップとのコンビネーションが抜群だった。

 一回に迎えた2死一、二塁の窮地での井手に対する攻めが典型。外角へのチェンジアップを意識させた上で、最後は内角高めのストレートで空振り三振とした。井手も「キレが想像以上だった」と悔しがる。

 「相手がはまってくれた」と大石が振り返ったように、以降は主導権を握る。しっかり試合を作って、勝利に貢献した。

 JABA岡山大会を制し、都市対抗野球大会は有力チームという下馬評ながらまさかの初戦敗退だったJFE西日本。雪辱を期した日本選手権では進化を遂げつつも、一段ずつ頂点に近づいている。【岸本悠】

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