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大阪・関西万博まで500日強、海外勢の着工ゼロ「時間とお金が…」

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記者会見する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(左)と博覧会国際事務局のディミトリ・ケルケンツェス事務局長=大阪市北区で2023年11月15日午後6時4分、久保玲撮影
記者会見する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(左)と博覧会国際事務局のディミトリ・ケルケンツェス事務局長=大阪市北区で2023年11月15日午後6時4分、久保玲撮影

 大阪市で開かれていた2025年大阪・関西万博の参加国を対象にした「国際参加者会議」が15日、2日間の日程を終えた。間もなく開幕500日前を迎えるが、着工に至った海外パビリオンはゼロ。建設の遅れは深刻で、参加者からは不安や戸惑いの声も聞かれた。当初60カ国が自前で建設する「タイプA」を希望していたが、建設業者と契約できたのは24カ国。14日にはメキシコとエストニアの撤退も発表された。

 「非常によいアイデアだと思うが、もう少し早く教えていただけていたら……」。タイプAで準備を進めるポーランド政府のエリザ・クロノフスカ・シバク副代表はこう嘆いた。

 日本国際博覧会協会が今年8月、建設促進の「切り札」として提案した「タイプX」についてだ。協会が建てた簡易施設に内外装を施す方式で、工期短縮にもつながるが「本国のルールでは、いったん入札のプロセスに入ると途中で変更するのは難しい」という。

 自慢のパビリオンはイメージも決まったが、デザインの複雑さや資材繰りなどから「開幕までの1年では無理かもしれない」と工事業者に敬遠され、引き受け手が見つかっていない。「一番大きな課題は時間とお金です」と訴えた。

 同じくAのネパールも建設業者が決まっていない。担当者は「予算は変更できない。現状から10%以上資材価格が上がるようなら、主催者の支援が得られるか協議が必要になる」と深刻だ。AからXへの移行を決めたブラジルは「建設業者が決まらなかった」と理由を明かし、ルーマニアの関係者は「Aでいけるのか、Xに変えるか悩んでいる」とこぼした。

 一方、業者が決まった国からは前向きな発言が相次いだ。「やっと見つかった。来月ぐらいには契約できる見通しだ」。韓国の責任者はそう胸をなで下ろす。7月にはいち早く大阪市に基本計画書を提出したが、その後、滞った。「再入札で手を挙げた業者があった。来年3月までには着工できると思う」と声を弾ませた。

 半年前に業者が決まったというトルクメニスタンの担当者は「来月にも工事を始めたい」と意気込み、パビリオンの模型を用意して取材に応じたオランダは「みんなで成功に導きたい」と協会や他国を気遣った。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が激化しているパレスチナは、協会が用意するパビリオンを複数の国や地域で共同利用する「タイプC」で参加を予定している。現地担当者は来日できず、出席した駐日大使は「政情不安だが出展をやめるつもりはない。むしろこういう時だからこそ、という強い思いがある」と力を込めた。

 15日、記者会見した協会の石毛博行事務総長は万博開催の中止を否定し、参加国の撤退も2カ国にとどまるとの見方を示した。会場に設置された個別相談窓口には、参加者から2日間で計600件を超える相談があったといい、17日まで延長して対応するという。

 協会は会議の参加者を158の国・地域と6国際機関の計約500人としていたが、15日、国・地域の数を149と訂正した。【高木香奈、野田樹、郡悠介】

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