フラワーブルームピンボール

特集

イスラエル・ハマス戦闘

パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルへの戦闘を開始しました。

特集一覧

30分間の警告後に… イスラエル軍はシファ病院にどう踏み込んだか

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
イスラエル軍の襲撃を受け、煙が充満したシファ病院内の廊下=ガザ保健当局提供、2023年11月15日、ロイター 拡大
イスラエル軍の襲撃を受け、煙が充満したシファ病院内の廊下=ガザ保健当局提供、2023年11月15日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で15日、イスラエル軍は地区最大規模の医療施設「シファ病院」に突入したと発表した。病院の地下にはイスラム組織ハマスの司令部があるとも言われ、イスラエル軍が「本丸」に踏み込んだ形だ。1カ月以上続く混乱は今後どうなるのか。

 イスラエル軍はどのようにシファ病院に踏み込んだのか。病院のスタッフや目撃者の海外メディアへの証言からは、病院内に発煙弾が投げ込まれるなど、生々しい状況が明らかになっている。

イスラエル軍が進軍したとされるエリア 拡大
イスラエル軍が進軍したとされるエリア

 シファ病院を包囲したイスラエル軍は作戦を始める前、内部にいる人たちに窓やバルコニーから離れるよう警告したという。同病院の医師は米CNNテレビに対し、警告は30分間続いたと話した。「装甲車の音が聞こえた。彼らは病院の敷地のすぐ近くまで来た」

 その後イスラエル軍は病院内に突入した。英BBCによると、シファ病院には外科部門や出産施設など複数の建物がある。イスラエル軍は正面玄関に近い救急部門がある建物から侵入を始めたようだ。

 病院内にいた男性は「戦車6台と、100人以上の兵士が救急部門に入ってきたのを見た」とBBCに証言。覆面をした兵士がアラビア語で「動くな!」と叫んだという。発煙弾が発射され、その場にいた人たちは「息ができなくなった」という。

イスラエル軍が作成したガザのシファ病院地下のイメージ図。ハマスの武器保管庫や司令部があると主張している=同軍提供の動画から 拡大
イスラエル軍が作成したガザのシファ病院地下のイメージ図。ハマスの武器保管庫や司令部があると主張している=同軍提供の動画から

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」の取材に応じたシファ病院の院長は、イスラエル軍が外科部門と救急部門に侵入し地下を調べたと述べた。院長は、安全なはずの退避経路から病院の外へ逃れようとした人に向けて発砲があったとも証言。「病院内からは一発たりとも撃っていない」と強調した。同病院の外科医は「彼らが私たちに何をしてくるのかわからない。殺されるのか脅されるのか」と患者らの不安を代弁した。病院内に取り残された人たちの恐怖はピークに達しているといい「(患者らと)話をして落ちつかせようとしている」と述べた。

 突入開始から数時間がたった頃、アルジャジーラが病院内にいる人物に連絡を取ると「イスラエル軍は動いた人を殺そうとした。誰も抵抗していない」と内部の様子を語った。この人物は「病院の地下にトンネルがあると報道されているが、間違いだ」と断言したという。【五十嵐朋子】

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集