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宝塚歌劇団、声も上げられぬ契約 「異議申し立てぬ」団員に不利

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劇団員の急死について記者会見する宝塚歌劇団の木場健之理事長(中央)、村上浩爾専務理事(右)、井場睦之理事・制作部長=兵庫県宝塚市で2023年11月14日午後4時59分、長谷川直亮撮影
劇団員の急死について記者会見する宝塚歌劇団の木場健之理事長(中央)、村上浩爾専務理事(右)、井場睦之理事・制作部長=兵庫県宝塚市で2023年11月14日午後4時59分、長谷川直亮撮影

 初演から109年の歴史を誇る宝塚歌劇団で、過密な活動スケジュールや団員間の厳しい指導の一端も明らかになった。調査報告書や死去した女性の遺族の訴えからは、「清く正しく美しく」というモットーの裏で、つらい環境でも劇団員が声を上げづらい閉鎖的な体質が浮かび上がる。専門家は、背景の一つに「劇団員側にとって不利な契約形態がある」と指摘する。

フリーランス契約 並ぶ「義務」

 宝塚歌劇団の劇団員は全員、2年制の宝塚音楽学校を経て入団。花、月、雪、星、宙(そら)の5組のいずれかに配属され、退団するまで「生徒」と呼ばれる。学校組織的な色合いが強い一方で、劇団員の契約形態は入団年次によって変化する。歌劇団などによると、入団1~5年目は歌劇団と雇用契約を結び、入団6年目以降はそれぞれがフリーランス(個人事業主)として業務委託契約を結ぶ。亡くなった女性は入団7年目で、フリーランスだった。

 フリーランスは本来、自身の裁量で仕事を進められる。だが、遺族側の代理人が公表した出演契約書では、宝塚歌劇団が制作する舞台などへの出演を業務とし「歌劇団が行うレッスンなどへの参加や自己の鍛錬により、技能の向上及び容姿の管理に精進しなければならない」と規定。他にも「歌劇団が定めた日程による稽古(けいこ)に参加し、演出家らの指示に従わなければならない」など、拘束力の強い文言が並ぶ。

 芸能界の労働問題に詳しい佐藤大和弁護士はフリーランスで働く人が多い芸能従事者について「所属事務所などと不利な契約を結ばされているケースが多いが、宝塚もそれにあたる」と指摘する。中でも、劇団員が出演作品、配役、出演期間などについて「一切の方針に従い、異議を申し立てないことを約束する」とする…

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